GitHub Modelsは、2026年7月30日に全利用者向けで完全終了します。Playgroundだけではありません。モデルカタログ、推論API、BYOKの接続先も使えなくなります。
BYOKはBring Your Own Keyの略で、自分が契約するAI提供元のAPIキーをGitHubへ登録して使う方式です。既存利用者も例外ではありません。コードやGitHub Actionsからモデルを呼んでいる場合は、画面が消えるだけでなく、処理そのものが止まります。
7月30日に止まる4つ
GitHubの公式発表が終了対象として挙げているのは次の4つです。
| 終了する機能 | 使っている場面 |
|---|---|
| Playground | ブラウザ上でモデルを試し、応答を比較する |
| モデルカタログ | 利用できるモデルや仕様を探す |
| 推論API | アプリや自動処理からモデルを呼ぶ |
| BYOK endpoint | 自分のAPIキーでモデル提供元へ接続する |
通常のGitHubリポジトリ、Issue、Pull Request、Actionsそのものが終了するわけではありません。GitHub Modelsというモデル実験・API提供サービスだけが終了します。
GitHubは終了前の確認用として7月16日と7月23日に短時間停止を予定しました。7月23日の停止時刻は公式発表に書かれていません。エラーが出た場合、設定不良と決めつける前に終了前停止の可能性も確認してください。
5分で利用有無を確認する
記憶だけに頼らず、リポジトリと設定を検索します。
コードで探す文字列
models.github.aimodels:readGitHub ModelsMODEL_ENDPOINTやAI_ENDPOINTなどの接続先変数openai/gpt-4.1のような発行元とモデル名を組み合わせたID
GitHub Modelsの現行REST APIはmodels.github.aiを接続先に使い、細かな権限を指定するトークンではmodels:read権限を要求します。この2つが見つかれば、終了の影響を受ける可能性が高い状態です。
GitHub上で見る場所
- リポジトリのActionsワークフロー
- ActionsのSecretsとVariablesの名前
- 組織共通のSecretsとVariables
- CodespacesのSecrets
- 運用手順書や
.env.example
SecretsはAPIキーなどを非公開で保管する機能です。値そのものを画面へ出したり、チャットへ貼ったりする必要はありません。変数名と、どの処理から参照されているかだけを確認します。
移行先は用途で2つに分かれる
GitHubの案内では、モデルAPIが必要な場合はMicrosoft Foundry、GitHub上でAIコーディングを行う場合はGitHub Copilotが挙げられています。
この2つは同じ役割ではありません。
| 今の用途 | 主な移行先 | 判断理由 |
|---|---|---|
| 自作アプリからモデルをAPIで呼ぶ | Microsoft FoundryなどのモデルAPI | アプリ向けの推論接続が必要 |
| 複数モデルを試してからアプリへ組み込む | Microsoft Foundry | モデルの配置とPlaygroundを持つ |
| IDEやGitHubでコード生成・レビューを行う | GitHub Copilot | コーディング作業の画面とモデル選択を提供 |
| GitHub上のAIエージェントへ作業を任せる | GitHub Copilot | Issue、Pull Request、リポジトリ作業と接続 |
Copilotに複数モデルがあるからといって、任意のアプリから呼べる推論APIになるわけではありません。反対に、Microsoft Foundryへモデルを配置しても、Copilotのコードレビュー画面やエージェント操作がそのまま付くわけではありません。
Microsoft Foundryへ移すと変わるもの
Microsoftの公式移行文書では、GitHub ModelsからFoundry Modelsへ進む手順が案内されています。
まず必要になるのは、Azureサブスクリプションと有効な支払い方法です。GitHub Modelsの無料実験枠から、Azure側で利用量に応じて支払う環境へ移ります。
接続時に変わる主な項目は次のとおりです。
- GitHubのトークンから、FoundryのキーまたはMicrosoft Entra ID認証へ変更
models.github.aiからFoundryで発行された接続先へ変更- 使うモデルをFoundry側へ事前に配置
- モデルの提供地域、配置方式、上限、料金を確認
- 監視と予算通知をAzure側で設定
Microsoft Entra IDは、組織の利用者やサービスへ権限を割り当てるMicrosoftの認証基盤です。APIキーを置かずに接続する方式も選べます。
GitHub Modelsでは利用可能なモデルがあらかじめ並んでいました。Foundryでは、使うモデルを自分の接続先へ配置してからモデル名を指定する点が違います。
停止させずに移す順序
旧接続を先に消すと、動作確認の途中で戻れなくなります。次の順で進めます。
- GitHub Modelsを使うコードと自動処理を一覧にする
- 必要なモデル、入力形式、ストリーミング、ツール呼び出しの有無を記録する
- 移行先で同等のモデルと機能を確認する
- 新しい接続先と認証情報を開発環境へ登録する
- 同じ入力で応答形式とエラー処理を確認する
- GitHub Actionsなどの本番用Secretsを切り替える
- GitHub Models専用で作った旧トークンと、使われなくなったSecretsを削除する
モデル名が同じでも、出力の長さ、応答形式、安全機能、利用上限が完全に同じとは限りません。接続成功だけで終わらせず、アプリが期待するJSON形式やツール呼び出しまで確認します。
7月30日までに残す記録
移行後に問題が出たとき、何を変えたか分からない状態が最も戻しにくくなります。
- 旧接続先と利用モデル
- 新接続先と配置したモデル
- 認証方式とSecretsの名前
- 切り替え日時
- 動作確認に使った入力と期待結果
- 旧設定を削除した日時
終了日は迫っていますが、焦ってAPIキーを本文やログへ出してはいけません。まずmodels.github.aiとmodels:readを探し、API利用かコーディング支援かを分ける。そこまで確認できれば、移行先を取り違える可能性は大きく下がります。
QUESTIONS
よくある質問
GitHubのリポジトリも7月30日に消えますか?
消えません。終了するのはGitHub ModelsのPlayground、モデルカタログ、推論API、BYOK接続先です。通常のGitHubリポジトリやIssue、Pull Requestは対象ではありません。
GitHub Copilotへ移れば推論APIをそのまま使えますか?
CopilotはGitHubや開発画面で使うコーディング支援です。任意のアプリからモデルを呼ぶ汎用推論APIの直接代替ではありません。API用途はMicrosoft Foundryなどを検討します。
Microsoft Foundryへの移行にAzure契約は必要ですか?
Microsoftの公式移行文書では、Azureサブスクリプションと有効な支払い方法が前提です。モデルの提供地域、配置方式、料金も移行前に確認します。
まずどこを検索すれば利用有無が分かりますか?
コードとGitHub Actionsの設定でmodels.github.ai、models:read、GitHub Models、使用中のモデルIDを検索します。Secretsにある値は中身を表示せず、名前と参照先だけを確認してください。
PRIMARY SOURCES
一次情報・出典
主要な判断は、以下の公式発表・公式文書を基準にしています。
- 01 GitHub Models is being fully retired on July 30, 2026 GitHub Changelog/確認日 2026/07/22
- 02 REST API endpoints for models inference GitHub Docs/確認日 2026/07/22
- 03 Upgrade from GitHub Models to Microsoft Foundry Models Microsoft Learn/確認日 2026/07/22
- 04 Models for GitHub Copilot GitHub Docs/確認日 2026/07/22